2016/01/14

Toby 10g

「フィッシュ・オン(文庫版)」、P46
トビーの十グラムを投げて、三時間めに六十五センチのニジマスをあげた。


古いトビーは鱗の彫りが深く、存在感があります。開高さんがニジマスを釣り上げたトビーのカラーは分かりませんが、何となく「K(銅色)」のような気がします。同書のパイクの写真(こちらは18g)の強いイメージが頭の中に刷り込まれているからかも知れませんが。

ちなみに、トビーの10gと7gとは、サイズは同じで肉厚違いです。投げると、10gのほうは弾丸のように飛んでいきます。

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さて、開高さんのニジマスの釣果は、ABU社の国際フィッシングコンテスト1969の結果として1970年版カタログにも掲載されています。各国語版で出版されたABU社のうち、これは英語版(Tight Lines)からの抜粋。イギリスの古書店から入手しました。


翌年のカタログ(1971)には、同年のコンテストのアナウンスと併せて、御大本人の写真も。「フィッシュ・オン」と同じものです(文庫版P90-91)。短編小説「貝塚をつくる」でも、モチーフとして使われています。


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