2016/01/12

Ambassadeur 5000C

開高さんが愛用した代表的なリールと言えば、ABU社のAmbassadeur 5000C。

1984年。エビスフィッシング(とアメリカの代理店)によって5000Cが復刻されました。ただ、釣り雑誌で広告を見た時、「フィッシュ・オン」のものは何か雰囲気が違っていました。目を凝らしてよくよく観察すると、「ドラッグホイール」の色に違いが。他にも細かな相違点がいろいろと。年代や市場ごとに仕様やパーツが違っていたのです。どちらが欲しいかと言えば、言うまでもなく「オリジナル」。

当時(1980年代)、国内にもアンティーク釣具店やビンテージ釣り具を扱うお店が数件ありましたが、黒ドラッグ仕様の5000Cはなかなか見付かりません。仕方なしに、海外の釣具店やアウトドア用品のアンティークショップにエアメールを出し、問い合わせを重ねました。何ヶ月か後(いや、何年かは経過していたと思います)、スコットランドのお店から茶封筒で返事があり、「ドラッグが黒いのは、欧州仕様の初期型5000C。程度のよいのを探してやる。」との文字が。小躍りしました。


数ヵ月待ってやっとのことで入手したのがこの5000C。波型リム、袋ネジ、黒ドラッグの「フィッシュ・オン」仕様。1967-68年頃の製造だと思いますので、ほぼほぼ同級生です。これが、私の5000Cコレクションの嚆矢となりました。

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